2010 イエティ国際スノーシュー招待大会 於 バンクーバー 
小出選手感想文

【コースレイアウト】

まず日本のレイアウトと違うのは登り下りが細かく配置されている事。10から20m程登った後下り、また登る。そんな感じで上まで行きました。休めるところとそうで無いところが幾つもあり日本のように下りで一気にスピードに乗れるような感じではありませんでした。また基本的にトレースは付けてあるのですが、一部ラッセルさせる部分もありかなりハードな印象でした。

登りに関してあまり直登するような所はなく、ジグザグに左右に振って登らせていました。これはウィリー氏も言っていたのですが今回のコースディレクターの特徴らしいです。下りに関してはこちらも左右に振られておりその分テクニカルなコースでした。枝と枝の間を通り抜けたり枝を掴んで曲がったり。また登った後にすとんと下るので休んでいる暇もありません。

その他左右に振られるのでショートカット出来る部分が多く目に付きました。実際滑り降りた跡もあり(選手の物か不明)今回は正規のルートを走りましたが本来ならば活用すべきと感じます。また、完全に圧雪してある部分(妙高のクロカンコース)では他の選手の方が走り慣れておりその辺で差を詰められました。

コースレイアウトは妙高の方がメリハリがあり楽しくて好きですが、今回のようなコースレイアウトのコースをシリーズに入れるのも世界と渡り合う上で必要かと感じます。今回スプリントレースの必要性も感じましたが、日本でもトラックレースのようにしてやってみてはどうでしょうか?ギャラリーを増やす手も考える必要がありますが。。。

【大会の雰囲気】

スノーシューレース自体盛んと言うこともあり、一般の選手がとても楽しんでいました。特に5kの方の参加者は日本の市民ランナーの様な感覚でしょう。会場でも音楽をかけ、MCをガンガン入れて盛り上げていました。邪魔と感じる人もいるかもしれませんが、お祭り騒ぎのようで楽しかったです。閉会式もその限りでなく、和気藹々と行われていました。商品が上位の選手に渡されるわけでなく、抽選というところが面白いですね。上位の選手はプロなどが居たのでそうだったのかもしれませんが閉会式にも楽しみができます。しかし日本の場合は上位の選手も一般参加と言うこともあり、上を目指す動機の中に商品っていうのも少なからずあるのではないでしょうか?若しくは上位選手は賞金、スポンサーからの商品提供については抽選ってのも面白いかもしれません。日本は賞金レースが少ないのでなかなか盛り上がらないという意見も聞いたことがありますが、今回とは別の話ですね。

【今後について】

さて、今回世界大会ということで各国の選手が一同に走ったわけですが、こういった機会が増えその様子が何らかの形で情報が伝われば盛んになっていくのではないでしょうか?現状日本ではスノーシューランニング自体知らないという意見がとても多いと思います。webサイトに情報を載せていますがそれを見るのは知っている人だけのようですがどうでしょうか?その現状を打破するために雑誌、webの活用が求められると思います。ランネットやスポーツエントリー等のマラソンからトレラン、トライアスロンなどの大会申し込みが出来るサイトなどそういった場所での広報、参加募集も面白いかと考えます。 3/12/2010 ■